現場ブログ

アスベスト作業に必要な服装や道具を徹底解説!

島根県東部の皆様こんにちは! 

奥出雲町を中心に島根県東部全域で解体工事をしております株式会社まるきょうの駆け出しブログ担当ヨッシーです☺

 

最近は一段と冷えてきましたね🍃

インフルエンザも流行ってきているようなので島根県の皆様もお気を付けください(;_;)

 

アスベストは身体に悪影響を及ぼす危険な物質なので、アスベストの除去作業を行う時は、安全基準を守った服装を身に着けることが義務付けられています。そこで疑問に思われるのは、「どのような服装が安全な服装になるのか?」「アスベストのレベルとは何か?」という点です。

今回は、アスベスト作業をする際の服装防護服防護用品の特性アスベストのレベルとはどのようなものかについてご紹介します。安全に作業を進めたい方は是非ご参考ください。

 

【 アスベストのレベルと服装 】
アスベスト(石綿)はとても細かい繊維のため、飛散して人が吸い込むと、肺がんの重い病気に繋がる危険性があります。そのためアスベストの除去作業を行う際は、安全基準を満たした服装で行うことが義務付けられています。アスベストは飛散の危険度によって「レベル1」「レベル2」「レベル3」の3段階に分けられ「レベル1」が最も危険な作業になります。レベルによって作業服は異なるため注意が必要です。では具体的にどのレベルでどの服装が好ましいかご紹介します。

☑アスベストレベル1
「レベル1」は、綿状のアスベストの除去をする作業です。主な建材として「アスベストを含む吹き付け材」が挙げられます。比較的飛散しやすい建材のため、粉じんの発生のしやすさを示す「発じん性」が最も高いレベルです。このレベルの除去作業をする際は、アスベストの飛散や、吸引を防ぐように対策された防護服と防護用品を着用しなければなりません。

☑アスベストレベル2
「レベル2」は、レベル1の次に発じん性が高い建材を除去する作業です。主な建材として、「アスベストを含む断熱材・耐火被覆材・保湿剤」が挙げられます。レベル1と比べると飛散する危険性は少ないですが、軽くて密度が低い建材のため崩れて飛散する可能性が高くなります。その場合は、レベル1と同様の装備が必要になります。

☑アスベストレベル3
「レベル3」は、発じん性が3つの中で最も低い建材を除去する作業です。主な建材として「アスベストを含む成形板」などが挙げられます。割れにくく飛散する可能性も低いため、防護服以外に専用の作業服を装着することも認められています。ですが例外として「石綿含有けい酸カルシウム板第1種」に該当するものを切断などを伴って除去する際は、発じん性が高くなるため、フード付きの防護服を着用することが義務付けられている場合があります。 

 

【 アスベスト工事に必要な防護服の特徴 】
アスベストの除去作業を行う際に必要な防護服の特徴を3つご紹介します。

①密閉服のタイプ5
アスベストの除去する際の防護服については、以下のとおり定められています。

石綿繊維が多く発生している作業場所では、JIS T 8115の浮遊固体粉じん防護用密閉服(タイプ5)と同等以上の服を着用するように定められています。
JIS T 8115とは、化学防護服についてのJIS規格のことです。化学防護服は「気密服」「密閉服」「部分化学防護服」の3つに分類分けされ、アスベスト除去作業で適した作業服は「密閉服」になります。アスベストが非常に細かい繊維だからです。密閉服には何種類かあり、アスベスト除去作業に適しているのが「浮遊固体粉じん防護用密閉服」の「タイプ5」になります。

②服の上下が一緒になっているもの
アスベストに対応している防護服は、粉じんが防護服の中に侵入してこないように、服の上下が一緒になっているつなぎタイプが適しているとされています。素材は粉じんが付着しにくいような滑らかなものが好ましいです。防護服とあわせて、マスクや手袋、靴カバーなどを着用する場合は、それぞれの結合部分をテープ等で止めて密閉するようにしましょう。

③使い捨て出来るもの
アスベスト除去作業に使う防護服は、使い捨てのものがいいとされています。防護服にアスベストが付くとすべて取り除くことが難しく、万が一付着したまま外部へ持ち出すと二次感染のリスクが高まります。防護服は作業が終わった段階で廃棄しなければならず、廃棄の際は特別管理作業廃棄物として処理しなければなりません。

 

【 アスベスト除去作業に必要な防護服・防護用品の種類 】
ここまで防護服についてご紹介しましたが、アスベストの除去作業を行う際はレベルに応じた防護用品も必要です。ここでは防護服・防護用品の主な種類を5つご紹介します。

①呼吸用保護具(防じんマスク)
アスベストを含んだ粉じんを吸引しないためには、呼吸用保護具(防じんマスク)が必須です。中には会話がしやすい伝声器の付いたマスクも販売されています。用途に応じて、電動ファン付きや取替え式、使い捨て式マスクを使い分けて着用しましょう。

②防護メガネ
防護メガネは、粉じんや液体飛沫などから眼を守るために必要です。顔に密着するゴーグルタイプのものもあり、メガネタイプと比べると顔に密着するので隙間から粉じんが入るのを防ぐことができます。中には曇り止め加工が施されたものもあります。こちらも用途によって使い分けましょう。

③フード
フードを被ることで、頭と顔まわりを保護することができます。防護服にフードがついていれば、全身保護することができるでしょう。

④手袋
化学防護手袋(グローブ)がアスベスト除去作業に適していると言われています。グローブを着用することで作業員の手や手首上部を保護することができます。指先の感覚が分かるように手にぴったりフィットしたり、すべり止めが付けたりなど作業しやすい工夫が施されています。

⑤シューズカバー
使い捨て式のシューズカバーで、靴の上から被せて使用します。これを装着することによって靴の隙間から粉じんが侵入するのを防ぐことができます。

 

【 まとめ 】
アスベストは繊維がとても細かく飛散しやすいため、吸い込んでしまうと人体に悪影響を及ぼす危険性が高まります。そのため除去作業には安全基準を満たした服装で行うよう義務付けられています。適している防護服の種類は、密閉性が高い「タイプ5」です。これは服の上下が一緒になったつなぎタイプのもので、二次感染を防ぐために使い捨てのものが良いとされています。アスベストが飛散する危険度によって3つのレベルに分けられており、レベルに合わせて服装を変える必要があります。専門の業者に依頼する際は、適切な服装をしているか、飛散させないように対策をしているかを判断基準に業者を選ぶようにしましょう。

 

  

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