現場ブログ
解体するのに使う重機と用途を解説!
島根県東部の皆様こんにちは!
奥出雲町を中心に島根県東部全域で解体工事をしております株式会社まるきょうの駆け出しブログ担当ヨッシーです☺
今回は、解体工事で使われる重機についてや、重機が使えない時の解体方法などについて紹介しますので、ご参考ください^^
【 主に使われる重機 】
解体工事では、主に「油圧ショベル」という重機が使用されます。油圧ショベルは以下の3つの構造で出来ています。
本体:ベースマシン
重機の中心といえる本体部分のことです。「上部旋回体」に運転席があり、運転レバーや操作パネルが設置されています。その下に、ローラーなど移動するための「下部走行体」があります。
作業装置:アーム・ブーム
人間でいうと手の部分の事で、オペレーターが運転席で操作をして動かす部分になります。
作業具:アタッチメント
これは人間でいうと指先の部分の事を指します。オペレーターの操作で、細かい動きをすることが出来ます。またアタッチメントには様々な種類があるため、用途によって使い分けることによって運搬・切断・分別・粉砕などの操作を効率的に進めることが出来ます。
【 重機のサイズ 】
油圧ショベルには、様々な種類があります。解体工事の規模によって使用するショベルを選択します。では、どのようなサイズがあるかご紹介します。
・ミニサイズ
解体工事で使用される重機の中で一番小さなサイズのものが、このミニサイズになります。油圧ショベルの中で一番小さなサイズをが0.1だと言われていますが、これよりも小さなサイズです。解体物件の前の道路の幅や入口が狭い場合に、使用されます。小さなサイズなので小回りが利き、ものによっては後ろを気にすることなく旋回することが出来るものもあります。
サイズは、幅約1m、長さ4mだと言われています。
・0.1㎥サイズ
ミニサイズの次に小さい重機で、よくコンマイチと呼ばれます。ミニサイズと同様で、大きな重機の入らない狭い場所で活躍します。「ミニユンボ」とも呼ばれており、便利がいいことから、保有している業者も多数です。ミニサイズとコンマイチは、狭い現場に適した重機の為、保有していない場合は人の手での作業になります。
💡0.1+ツーピースアーム
近年生まれた新しい重機で、0.1㎡サイズとツーピースアームが融合した、ハイブリット型になります。以前の0.1㎡サイズは2階までアームが届かず、ツーピースアームを装着するにはサイズが小さいというデメリットがありました。ですが、この0.1+ツーピースアームが誕生したことで、狭い現場で、2階までの作業を行うことができるようになりました。
・0.15㎥サイズ
一般的な油圧ショベルよりも少し小さいサイズの重機で、コンマイチゴと呼ばれます。コンマイチと比べると、長さが長く、使い勝手の良い重機です。運搬の際は、4tトラックで運ぶことが出来ます。そのため、現場付近の道路の関係で、4tトラックまでしか入れない場合は、このコンマイチゴを使用します。ミニサイズやコンマイチに比べるとサイズが大きく、一般的な油圧ショベルよりも小回りが効くため、作業しやすいというメリットがあります。
・0.2㎥サイズ
こちらのコンマニも、上記3つのような小さなサイズ感で、小回りが利くというメリットがあります。コンマニは木造住宅を解体する際に使用されることが多いです。
・0.25㎥サイズ
コンマニーゴーと呼ばれるこちらのサイズは、解体工事で最も良く使用されるスタンダードな重機です。幅はコンマニと同じくらいですが、長さはコンマニーゴーの方が長いため、コンマニーゴーを保有している業者が多く見られます。コンマニと同じく、木造住宅の解体によく使用されます。しかし、コンマニーゴーの運搬は、ユニックなどの大きめなトラックが必要なため、道路の幅が狭い場合や、家が密集しているような土地での使用は適していません。
・0.45㎥サイズ
やや大きめなサイズ感の重機で、コンマヨンゴと呼ばれます。幅がコンマニーゴーと比べると、1m以上大きいのが特徴です。一般的に木造住宅の解体現場ではコンマヨンゴは使用しません。アパートや工場などの、パワーが必要な鉄筋コンクリート造の解体で活躍します。
・0.7㎥サイズ
油圧ショベルの中で、最も大きいサイズの重機で、コンマナナと呼ばれます。長さが10mほどあるため、高さのある建物や、コンマヨンゴと同じく鉄筋コンクリートや鉄骨造の建物を解体する際に活躍します。コンマナナは重量があるため、場所の確保が出来ないと使用することは難しいのが特徴です。
【 大規模な解体現場で使用する重機 】
大規模な解体現場では、コンマナナより大きな重機が使用されます。
・ロングアーム
名前の通り、アーム部分が長い重機です。従来の油圧ショベルよりもアームが長く、高さのある建物の解体をするときに活躍します。「ロングリーチ」や「ロングブーム」、「スーパーロングリーチ」と呼ばれる場合もあります。
・ツーピースアーム
一般的な油圧ショベルよりもアーム部分が一つ多く、高さを出すことが出来ます。「ツーピースブーム」とも呼ばれます。
約15mの高さまで伸ばすことが出来るため、ロングアームよりも高い場所での解体作業が出来ます。この高さであれば、5階建ての高さまでは作業が可能です。
・マルチブーム
別名「ロングフロント」とも呼ばれ、ツーピースアームでは届かない建物の解体作業で使われます。アームの結合部分が複数箇所あるため、アームを伸ばすことが可能です。40〜50mほどの高さまでアームを伸ばすことが出来るため、10〜17階相当の建物を解体するのに活躍します。また、マルチブームは用途に合わせてアタッチメントを変えることができ
、様々な役割を果たしてくれます。
【 アタッチメントの種類 】
油圧ショベルは、アタッチメントを変えることであらゆる作業が出来るのがメリットです。アタッチメントの種類とその使用用途について紹介しますので、ご参考ください。
・カッター
ペンチのように挟んで使用するアタッチメントです。ハサミのような刃が付いているため、コンクリートや鉄筋などを挟んで切断することができます。鉄筋造やRC造の解体に使用されることが多いアタッチメントです。メーカーによって、機能が異なるため使用用途に合わせて選ぶことが出来ます。
・フォーク
こちらも挟むタイプのアタッチメントで、グラップルとも呼ばれます。解体作業の際にもよく使われますが、家の中の家具等を移動するのにも使用されます。油圧ショベルに一般的に装着されているバケットがすくう作業に対して、フォークは挟む作業になります。そのため、繊細な作業には、フォークが適しています。
・ブレーカー
別名「ハンマー」とも呼ばれ、名前の通りハンマーのように粉砕できるアタッチメントです。大きな金属製の筒状のアタッチメントなので、岩石や鉄筋などの固いものも簡単に破砕することが出来ます。こちらも主にコンクリート造の解体や基礎部分の粉砕に使用され、道路工事などの解体工事以外の場面でも活躍しています。
・スケルトンバケット
別名「ふるいバスケット」とも呼ばれ、一般的なバケットと異なり網目状の形状をしているため、コンクリートと土をふるいにかけて分別するのに使用します。メーカーによって、網目の大きさが違うため、用途に合わせて選ぶようにしましょう。
・大割・小割圧砕機
大割は別名「クラッシャー」、小割は「パクラー」と呼ばれ、コンクリートなどの粉砕するのに使用されます。ブレーカーと異なり、挟んで砕くのが特徴です。
【 重機の相場価格 】
重機の購入の際にかかる費用を、新品、中古それぞれご紹介します。あくまでの目安の金額なので、実際に購入を検討されている方は、メーカーに見積を取るようにしましょう。
重機名 | 新品 | 中古 |
ミニサイズ | 約550万 | 約250万 |
0.15㎡サイズ | 約650万 | 約400万 |
0.2㎡サイズ | 約750万 | 約500万 |
0.45㎡サイズ | 約1,100万 | 約700万 |
0.7㎡サイズ | 約2,000万 | 約1,000万 |
表のとおり、解体重機を新品で購入しようと思うと、かなりの高額になります。それに比べると、中古の重機は比較的手をだしやすい金額になります。中古でも問題のない方は、中古の購入も検討するのも一つの手です。
【 解体重機のメーカー一覧 】
◎日本のメーカー
タダノ/住友建機/コベルコ建機/クボタ/小松製作所/川崎重工/ヤンマー/日立建機日本/IHI建機
◎世界各国のメーカー
▶中国
SANY/Liugong/Changsha Zoomlion/XCMG/Shantui
▶ドイツ
BAUER/OMAG/Wirtgen Group/Liebherr/Putzmeister
▶アメリカ
Ingersoll Rand/JLG/Terex/Caterpillar
▶フランス
Manitou/Fayat/Haulotte
▶韓国
Hyundai/Doosan Infracore
▶スウェーデン
Sandvik/Atlas Copco/Volvo
【 解体重機が家に入れないときの対処法 】
建物前の道路状況などによって、現場に重機を入れることができない時があります。では、そのような場合はどのようにして工事を進めるのか、ご紹介します^^
・手壊し解体をする
重機が使用できない場合は、基本的に人の手で作業を進めます。重機を使用する場合と比べると、時間と労力がかかってしまいます。またそのような狭い場所では、トラックも入らない場合が多く、離れた場所に止めたトラックまで手作業で運ばなければなりません。そのため、人件費が高くついてしまい、請求金額が跳ね上がる可能性もあります。
手作業で作業を進めるうえでポイントになるのが、機械の使用です。柱などの切断には、チェンソー、壁の取り壊しにはハンマーなど、用途に応じた機械を使用することで作業効率を上げ、人件費を抑えることができます。
・小さな重機を使う
道幅が狭く大きな重機が入れない場合でも、小さいサイズの油圧ショベルなら入る場合もあります。大きい重機を使用する時に比べれば、時間はかかりますが、手壊し作業と併用すると効率よく作業を進められます。
㌽ 現場に階段などの段さがある場合は、小さいサイズの重機でも入ることができないため要注意です。
【 解体重機使用による事故とその対策 】
どれだけ安全第一を心がけていても、トラブルや事故は発生してしまうものです。では、どのようなことが原因で事故が発生するのでしょうか。対策も合わせて紹介しますので、ご参考下さい^^
重機は人間よりも大きいため、大きな事故に繋がりかねません。重機使用中に、壁が崩れて人が下敷きになってしまったり、壊れた壁が近隣住宅を壊してしまう危険性もあります。また重機自体が横転し、人や車両、近隣住宅にぶつかるケースもあります。場合によっては死につながりかねません。
▶対策法
①現場の周りに表示をする
人への被害を減らすには、現場周辺に近づかないようにアナウンスすることが一番です。看板の設置や、近隣挨拶などを行い、工事をすることをあらかじめ周知しておきましょう。
②作業員が安全を意識する
安全面を意識して作業するだけで、危険を回避できる場合が増えます。通常の解体業者であれば、安全対策をきちんと行い、安全に対する意識の高い業者がほとんどです。ですが、中にはずさんな業者も存在するため要注意です。あらかじめネットや口コミで調べるようにしましょう。
③無理な依頼をしない
施主としては、なるべく早く工事を終わらせたい、費用を削減したいと思うのは当然です。ですが、無理に工期の短縮を依頼したり、大幅な値切りを要求すると、解体業者が焦ってしまい、その結果事故につながりかねません。現場の作業員だけなく、施主も安全面への配慮を意識するようにしましょう。
【 まとめ 】
解体作業に使用される重機は、サイズやアタッチメントなどさまざまな種類があります。メーカーも日本のみならず海外のメーカーのものもあります。用途に応じて、適した重機を使用しましょう。また、重機を使用する場合に起こり得るトラブルもきちんと把握し、対策を立てることを心がけましょう。
当社では、島根県で『任せて安心を提供する。』をキャッチフレーズに、
しっかりとした説明から、近隣の方への挨拶、豊富な実績を活かした安全な解体工事、「ここまでするの!?」
と思われる更地に注力するなど、ご依頼いただいてから解体が完了するまで、
お客様に安心して過ごしていただける解体工事を目指しております。
地元島根県で、解体工事をお考えの方は是非一度株式会社まるきょうにご相談ください!